うつ病はその症状などで様々なタイプに分けられます。
仮面うつ病
心の症状はそれほど目立たず、体の症状が出てくる。憂うつな気分が少ないことから、うつ病であることが分かりにくい。
老人性うつ病
高齢者は体の衰えによる喪失体験などのストレスにより、うつ病になりやすいといわれる。物覚えが悪い、身の置き所がないという不安感や焦燥感が強く出たり、体の症状が出たりすることもある。
躁うつ病
愉快爽快な「躁」の気分が続く「躁状態」と、憂うつな気分を繰り返す。「躁状態」の時は気持ちが高揚して自信に満ちていることから、傍目では回復したように見えることから、うつ病と気づかれない。
慢性的な病気とうつ病
糖尿病、高血圧、リウマチまど慢性的な病気は、治療や日常生活の管理などがストレスとなり、うつ状態を伴うことがあり、病気だから仕方ない、と片付けられがち。そのままにしておくと、病気を治そうとする意欲の低下につながることから、早めの対処が必要。
女性のうつ病
月経前症候群(月経前緊張症)
月経の10日前ぐらいからイライラ、落ち着かない、うつ状態があらわれるというもの。慢性的に続くと生活に支障が出てくる場合がある。
産後うつ病
産後2~3週間以降にイライラするなどの精神症状。だるさや頭痛などのからだの症状だけが強くあらわれることもある。
更年期うつ病
閉経前後、卵巣機能の低下により女性ホルモンの分泌量が減少するために自律神経失調症があらわれ、憂うつになったり落ち込んだりする。