「うつ病」と「気分の落ち込み」の違い

「憂うつな気分だ」というと、「気にしすぎ」とか「気の持ちようだ」などと言われるかもしれませんが、うつ病の仕組みは、脳内の神経伝達物質の働きが低下して活力不足になることが原因なので、治療が必要になります。

「うつ病」と「気分の落ち込み」の違いは次のとおりです。

○うつ病
沈んだ気持ちが回復せずに、1か月以上続く。
落ち込みの程度に波があり、朝に重く、夕方軽くなる傾向がある。
悩みや心配事で不眠になる。早朝から目が覚める。

○気分の落ち込み
沈んだ気持ちが数日で回復し、元気をとりもどす。

このように、うつ病は単なる気の持ちようでは治らないことから、専門的な治療が必要となります。
放置しておくと、心の不調だけでなく、だるさ、不眠、食欲低下、頭痛などの体の不調にもあらわれてきます。

日本人の15人に1人は一生に一度は経験すると言われており、女性は男性の2倍なりやすい「うつ病」を、自らが理解するとともに、周囲も理解していく必要があります。

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