うつ病と似ている心の病気

心の病は「うつ病」だけではありません。治療を必要とする心の病気は他にもいろいろあります。

心身症
心にかかるストレスや悩みが体に現れる病気です。過敏性腸症候群や、過換気症候群等があります。

パニック障害
真ニック障害は、特別な理由もなく襲ってくるパニック発作で発症する病気。この発作は1回だけでなく何度も繰り返され、そのうちに「またあの発作が襲ってくるのではないか・・・」という強い不安が患者を苦しめます。

強迫性障害
強迫性障害は、不快な考えが頭に何度も浮かぶため、その不安を振り払う目的から同じ行動を繰り返してしまう病気。手を何度も洗わずにいられないとか、カギをかけたか何度も確認しないと気が済まないなどの、習慣的かつ非常にエスカレートして生活に支障をきたすようになります。

社交不安障害
社交不安障害は、その人が毎日の生活の中で不安や恐怖を感じている状況になると、心や体に色々な症状が現れる病気。この患者で最も多い悩みが、1対1で人と接するときに必要以上に緊張してしまうこと。次に多いのが、人前で字を書いたり話したりするときに、極度の緊張や不安から手が震えること。そのようなことを人に知られないようにと、人前でそのような行動を避けるようになります。

全般性不安障害
全般性不安障害は、特定のことに限定されない、理由の定まらない不安や緊張が長時間続き、心や体の症状が伴う病気。家庭生活、仕事、学校、近所づきあい、地震などの天災、外国での戦争などあらゆることが心配の要因になります。全般性不安障害の患者がもつ不安は、持続的であり、過剰な程度であることから、本人がコントロールできません。そわそわと落ち着かず、不安に身震いすることもあります。

うつ病の患者は、ここで紹介した心の病気と併発しやすいと言われており、また反対に、これらの病気とうつ病を併発することもあります。その原因は脳内神経伝達物質のセロトニンの調整の障害であるといわれているので、これら症状で思い当たる節があれば、医療機関に相談しましょう。

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